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庭・デッキ・リビングが一体に。長さ1.8mの軒が生み出す心地よさ

2021.09.02
お客様の声

※本記事は住宅情報WEBマガジン Daily Lives Niigata による取材記事です。

2021年1月に完成したH邸は、新潟市東区の緩やかな傾斜地に立っており、75坪の敷地は奥へと細長く伸びている。

車は最大4台駐車可能。駐車スペースとポーチをつなぐアプローチは植栽豊かな階段になっている。

コンクリートと石が融合したアプローチには多様な植物が生い茂り、自然界を切り抜いてきたかのような奥行きを感じさせる。

階段を直線にせず、あえて緩やかにカーブさせているのも奥ゆかしい美意識。

駐車スペースと建物の間には高低差があり、その間には頑丈なコンクリートの土留めが設けられている。

カーポートの屋根と土留めの間から外壁がよく見えるが、エコ・ウッド・トリートメントという保護剤が塗布された屋久島地杉は重厚なこげ茶色に変化している。

黒いガルバリウム鋼板と屋久島地杉が調和したポーチは、完全に壁で囲むのではなく、隣家側はルーバーに。それにより、光と風が通り抜ける。

車を止めて家に入るまで。そのわずかな時間でも自然を楽しめる仕掛けが随所にあふれている。

 

お子さんの成長と共に、メゾネット型アパートが手狭に

Hさん家族は、上越市出身のご主人と、愛知県出身の奥様、そしてもうすぐ3歳になる長男と、昨年末に生まれた双子の男の子・女の子の5人家族。

「以前は中央区のメゾネットタイプのアパートに住んでいましたが、上の子が成長するにつれて、部屋が手狭になっていきました。それで新築を考え始めたんです」と奥様。

住宅総合展示場へ2回ほど出掛けてハウスメーカーで話も聞いていたが、土地探しをサポートしてくれたご主人の大学の先輩の紹介で風間さんに出会ったという。

「風間さんのご自宅を見せて頂いたら、すごくおしゃれだったんです。私は愛知県出身で寒いのが苦手なんですが、断熱もしっかりした家をつくっていると聞き、それが決め手になりましたね」(奥様)。

実家がある愛知県へ行き来がしやすいように、新潟空港にアクセスしやすい東区の土地を選んだという。

「土地を契約前に見せてもらうと、北側道路で奥の南側に開けたつくりにできる。すごく条件がいい土地だと思いました」と風間建築事務所の代表・風間広大さん。

 

心地よい季節の風を愉しむリビング&ウッドデッキ

H邸の一番の特徴は、リビング⇔ウッドデッキ⇔庭の3つが有機的につながっていること。

リビングが庭に面していること自体は珍しくないが、ポイントはその間に1.8mのウッドデッキとそれを覆う深い庇があることだ。

長い庇が直射日光がリビングへ侵入するのを防いでくれるため、夏場に日差しを遮るためにカーテンを閉める必要がない。

幅3.6m×高さ2mの大きな開口部を通して、リビングからはいつでも庭の景色が眺められる。そして、深い庇は日射遮蔽だけでなくプライバシーの確保にも一役買っている。この庇が隣家の2階からの目線を遮ってくれるからだ。

近年の住宅の高気密化の流れの中で、すべり出し窓等と比較すると気密性能が劣る引き違い窓は敬遠されることもある。

しかし、この2枚の引き違い窓を開けば横幅約1.8mの大きな開口ができる。このように内と外をダイナミックにつなげられるのが引き違い窓を採用するメリット。広いガラス面が温熱上の弱点にならないように、トリプルガラスを採用するという配慮もなされている。

「東側の高窓と掃き出し窓の両方を開けると、風が抜けてすごく気持ちいいんですよ。真夏の今はエアコンを使いますが、春先はもちろん梅雨時もエアコンを使うことなく、自然の風で快適に過ごせました」とご夫婦。

「高窓があると温度差で気流が発生し、風が流れやすくなります。窓を対面に設けることでも圧力差による空気の移動が起こりやすくなるんですよ」と風間さん。

東側の窓は下部だけが開く「横すべり窓」、西側は深い庇のある掃き出し窓。両方とも雨の日でも開放できるように考えられている。

サーフィンを趣味とする風間さんが体感しながら身に付けてきた自然の法則と、それを空間に落とし込む建築士としての論理的思考が風間さんの持ち味。

心地よい風が通り抜けるリビングは、言うなれば“風の間”。温度や湿度とも異なる風の心地よさを、風間さんは巧みに建築に取り入れている。

特に、春や秋などの中間期と呼ばれる季節の自然風は、時に恍惚とした気持ちになるほどに気持ちいいもの。遠い昔の記憶を呼び起こしてくれるのも、風が運ぶ季節特有のにおいだったりする。

「1.8mの軒を出すのは通常の垂木(たるき、屋根板を支えるため棟から軒に渡した木)では構造的に難しいため、登り梁(のぼりばり、屋根組と兼用して斜めにかけられた梁)を使いました」と風間さん。

登り梁と登り梁の間には化粧梁(飾りのための見せ梁)を配し、空間にリズムを生み出しながら、室内とつながっているように見せている点もポイントだ。

「朝の5:00にデッキにマットを敷いて、ここで寝転がって過ごすのが好きなんです。朝ヨガもやってみたいですね」と奥様。

3人の子育てで日々忙しく過ごしている奥様にとって、子どもたちがまだ眠っている朝5:00は一人でリラックスできる貴重な時間。蒸し暑い真夏でも、早朝は爽やかな空気に包まれる。

庭と向き合うこのウッドデッキは、心を静めて瞑想をするのにも良さそうだ。

庭に1本だけ植えられている木はジューンベリー。名前の通り6月に果実を付ける木で、小鳥がよく集まるため、さえずりがBGMになる。住宅街でありながら、豊かな自然の中に居るような感覚が味わえるという。

 

1階の中心は、空間全体を見渡すキッチン

キッチンはダイニングと横並びで、横を向けばリビング、斜め前方にはデッキと庭、正面には小上がりが見える。

くつろぐ家族と会話を楽しみながら作業ができるレイアウトだ。

壁にはたっぷりと収納が設けられており、調理家電、食器、食品ストックなどがすっきりと納められている。壁際のわずかなスペースにも可動棚が設けられており、その無駄のない設計にも注目だ。

キッチンの奥の低い位置にロールスクリーンが付いているが、ここは階段下のデッドスペースを使ったゴミ箱置き場。その先は玄関のシューズクロークに繋がっており、ゴミをそのまま玄関から持ち出すこともできる。

キッチン前にある3.8畳の小上がりは、少しは畳の空間が欲しいというご夫婦の要望で生まれた空間。

ごろりと横になれる畳スペースは、昼寝をするのにちょうどいい。小上がりの下には引き出しがあるため、散らかりがちな子どもたちのおもちゃも片付けられる。

カウンターは子どもたちの勉強スペースとして活用する予定で、ここで遊んだり勉強をしたりする様子をキッチンから眺めることができる。

 

水回りとサンルームをまとめた合理的なプラン

家事のしやすさも奥様が重視したポイントだったという。

「アパートでは物干しスペースが2階にあり、濡れた洗濯物を持って毎回階段を上がらなければなりませんでした。着替えも2階のタンスに入れていましたので、洗濯物を干したり、服を取りに行くたびに階段を上り下りする必要がありました」と奥様。

そんな不便さを解消したいと、1階で家事が完結することを望んだ。

そうして生まれたのが、1階のウォークインクローゼット、脱衣室、サンルーム、洗面コーナーが集約された一角だ。

下の写真は小上がりから見た脱衣室のドアと、ウォークインクローゼットのロールスクリーン。

そのすぐそばには、2畳強のサンルームがある。

サンルームを通り抜ければデッキに出られるので、天気のいい日にはスムーズに外干しも可能。

そして、そのすぐそばには、風間建築事務所オリジナルの造作洗面台。

今では風間建築事務所を象徴するデザインとなっているのが、1坪の空間に置かれる幅1.8mの洗面台だ。

ティッシュボックス入れまで付いた洗面台は収納力抜群で、広い天板と鏡があるため2人で並んで使うこともできる。

フレグランスディフューザーや温度計が置ける便利なライニングに、日々そこに立つことが楽しくなるタイルのあしらい。

さらには、ドライヤーやヘアアイロンを使う時に便利なコンセントまでが過不足なくまとまっている。

そのすぐ後ろはトイレ。

「この家に住んでからは、家事をする時の無駄な動きがなくなりましたね。脱衣所と洗面スペースが別れているので、お客さんが泊まりに来た時も便利です」と奥様。

ご夫婦ともに実家が遠方ということもあり、両親や兄弟が泊まりに来た時の過ごしやすさも重視した間取りになっている。

 

リモートワーク用の仕事部屋もあり

2階は3つの子ども部屋と寝室、トイレ、ご主人の書斎兼ウォークインクローゼットがある。

2階の奥にある1.5畳のトイレは、洗面スペースを兼ねたゆとりの空間。高窓からちょうどいい光が注ぐ小さなスペースは、ゆっくりと読書をして過ごしたくなりそうだ。

寝室の隣に配された書斎は1.5畳。隠れ家のような部屋は、ご主人がリモートワークを行う仕事部屋で、壁の可動棚にはビジネス書と共に家族の写真が並んでいる。

生活のメインはあくまで1階。子どもたちが小さい今、2階は寝る時と仕事をする時に上がる場所という明確な線引きがなされている。

 

家に居ながら外遊びも満喫する暮らし

大きな庇が架かったウッドデッキは、庭から見るとステージのようにも見える。

「昨日は庭でバーベキューをやりました。ウッドデッキにシートを敷いてデッキで過ごしたり、暑いなと思ったら家の中に入って涼んだり。そうやって過ごせるのもこの家の良さですね」(ご主人)。

「暑い日は庭にプールを出して遊ばせることが多いですね。デッキは日陰になるので、私はそこから見守っています。アパートに住んでいた頃は、長男を遊ばせるために公園や子育て支援センターによく出掛けていましたが、今は家で思いきり遊ばせられるようになりました。長男はいつも庭の芝生をはだしで駆け回っています。

私も家に居るのが落ち着くので、外食も行かなくなりましたね。好きな食器をそろえて家でカフェのような時間を楽しんだり、煙が出ないコンロを使って家で焼肉をしたり。夜にリビングの照明を落とすとシアターのような雰囲気になるのも気に入っています」(奥様)。

家に居ながらいつでも自然を楽しめるH邸は、敷地内に私設公園を備えているような大らかさがある。そのため、夏の水遊びも、冬の雪遊びも思いのまま。

「今後はデッキで過ごす時間をもっと充実させたいと思っています。とりあえずハンモックを置いてみたいですね」とご主人。

住宅を家の中だけで完結させるのではなく、庭までを一体に捉えて構築したH邸。1年を通して季節感を味わえるこの家は、子どもたちの豊かな感性も育んでくれそうだ。

 

H邸
新潟市東区
延床面積130.83㎡(39.57坪)、1階71.21㎡(21.54坪)、2階59.62㎡(18.03坪)
設計・施工 株式会社 風間建築事務所

写真・文/Daily Lives Niigata 鈴木亮平

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