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程よい距離の3世代同居。風と緑を感じるデッキで憩う

2021.09.30
お客様の声

※本記事は住宅情報WEBマガジン Daily Lives Niigata による取材記事です。

新潟市秋葉区の住宅街に立つS邸。80坪の角地で、以前はここに築40年を超える家が建っていた。

「増改築をしながら暮らしてきましたが、耐震性に不安がありましたし、シロアリも出ていたんです。床に近い場所に置いていたアルバムがシロアリに食べられたりしていました」とSさん。

西区のマンションに住んでいた息子さん家族(息子さんご夫婦と2人のお孫さん)と新しい家で暮らすことを決め、老朽化した家を解体。そこに二世帯住宅を建てることにした。

「Sさんと子世帯が近からず遠からずの距離感で生活できるような二世帯住宅を提案させて頂きました。1階は家族全員で使う共有スペースとSさんの部屋。2階は子世帯の個室を配していますが、2階でも簡単な食事がつくれるように主寝室にはミニキッチンを設けています」と風間建築事務所の代表・風間広大さんは話す。

かつてはブロック塀で敷地がぐるりと囲まれ、土地の大部分を占めるように建物が立っていたが、新しい家は以前よりも建築面積を抑えたことで南側にゆとりある庭がつくられた。

↑建て替え前のS邸

西側と北側が道路に面した角地で、道幅の広い西面に3台分のカーポートを配置。カーポートの手前にも車を1台横づけできるので、最大4台まで車を止めることができる。

建物は紺色のガルバリウム鋼板がベースで、玄関の下屋部分はジョリパッド(塗り壁)仕上げ。1階のポーチと2階のバルコニーを覆う格子はウエスタンレッドシダーが使われている。

道路と敷地を隔てていたブロック塀は解体し、代わりに建てたのはすっきりとしたメッシュフェンス。交差点の見通しも改善し、車や通行人が以前よりも安全に往来できるようになった。

玄関へと至る細長いポーチは自転車用のスロープ付き。

ゆとりあるポーチは自転車置き場を兼ねた空間。サイドには西日を遮るためのルーバーが設けられているが、あえて完全に壁で覆わないことで空気の流れや開放感をつくり出している。

 

手洗い器を備えた機能的なシューズクローク

玄関はシューズクローク付きで、風間建築事務所の定番「スウィングドア」で緩やかに隔てられている。

シューズクローク内には小さな手洗い器が付いているため、帰宅後ドアノブなどに手を触れる前にここで手洗いが可能。

Sさんが飼っているチワワの足を拭く時にもこの手洗い器が重宝しているという。

玄関ホールの左側の白いドアの先はSさんの寝室で、玄関からすぐにアプローチできる。「将来足腰が弱くなった時でも、玄関からスムーズに部屋に入ることができます。部屋の奥の引き戸を開ければ、短い距離でトイレや洗面脱衣室に行くこともできますよ」と風間さん。

 

庭を眺めながらくつろげる、広々としたウッドデッキ

玄関ホールにあるブルーの引き戸を開けると、家族が集うリビングが広がる。

リビングの手前には仏間付きの4.5畳の小上がりがあり、中央は掘りごたつになっている。

「畳のふたをして、ここで孫たちを昼寝させたり、テーブルを置いて友人と過ごしたりしています。膝や足腰が痛むようになってきたので、ちょっと腰を掛けるのにも便利ですね」とSさん。

テーブルは風間建築事務所で製作したもので、リビングのトーンと合うようにシンプルに仕上げられている。

一方、そのすぐそばにある床柱は建て替え前の家で使われていたものを塗り直して再活用しており、かつての家の記憶を垣間見ることもできる。

必要に応じて置き家具をデザインしたり、要望に合わせて既存の建材を活用したり。柔軟な対応や提案ができるのも風間建築事務所の特長だ。

小上がりの奥に広がるオークの床のリビングがこの家の中心。

目の前にはリビング階段と吹き抜けがあり、上下階をつなぐ役割を果たしている。「エアコンは天井カセット形を採用していますが、ちょうど家の真ん中にエアコンを置くことで冷気や暖気を家全体に行き渡りやすくしています」(風間さん)。

そして、風間建築事務所らしさが最も現れており、この家の最大の特徴になっているのが、リビングに隣接する6畳の広さを持つウッドデッキだ。

6畳分がまるごと屋根に覆われた半屋外空間で、リビングの掃き出し窓を開けば空間が外へと拡張する。雨が降っても濡れるのは庭に近い部分だけで、天気を気にせずに窓を開けて過ごすことができる。

日当たりのいい南向きのデッキだが、太陽高度が高い夏場は日差しの大部分が軒でカットされるため、日陰で安らげるのもポイントだ。

「これまではマンションで暮らしていたので、今回の建て替えでは子どもたちが遊べるような庭を設けたいと思っていました。子どもたちが庭で遊んでいる様子をデッキから眺められるのがいいですね」と息子のKさんは話す。

「このデッキは普段は物干しに使っていますが、洗濯物を干してもくつろげる余裕があるのが気に入っています」とSさん。

デッキの目の前の庭には、ブルーベリーやオリーブなどの木々が植えられている他、ミニトマトやキュウリ、バジルや大葉などの野菜が育てられている。家庭菜園は建て替えを機に新しくSさんが始めた趣味の一つだ。

また、低い位置から高い位置へと空気が流れる自然の作用を使った「重力換気」が設計に組み込まれているのもS邸の特徴。リビングの引き違い窓と2階の北側の窓を開けると、自然に空気の対流が起こる。

当然、夏冬はエアコンや床暖房を使っているが、それ以外の中間期を気持ちよく過ごせるように、風間建築事務所では通風を考慮した設計を大事にしている。

 

程よい籠もり感を楽しむ、独立型ダイニング

対面式キッチンの隣にあるのは4.5畳のダイニング。

入口側から丸見えにならないように垂れ壁が斜めに伸びており、その奥に少し籠もり感のある空間がある。一方の壁側にはベンチが造作されており、こちらは収納を兼ねている。

カーテンを開けば2面からたっぷりと光が注ぎ、小さな空間ながらも開放感は抜群。椅子に腰掛けて横を向けば庭が眺められ、正面の窓からはデッキが見える。

「ダイニングがキッチンと横並びなので、食事の準備や片付けがしやすくて便利ですね。ここで本を読んだり、パソコンを使って過ごすことも多いです。外からは見えにくい場所ですが、ここからカーポート越しに外の通りまで眺められるのもいいですね」とSさん。

カーテンレールはすっきりとした天井埋め込み式を使うなど、ディテールの美しさもダイニングの居心地を良くするのに貢献している。

 

ボウル一体型の天板を使った造作洗面台

ダイニングの隣にキッチンがあり、その隣のパントリーを通り抜けてそのまま奥へ進むと洗面脱衣室に至る。

4畳強の洗面脱衣室の奥2畳分はランドリー。

洗濯物をその場で2本の物干し竿に干すことができ、家事をスムーズに行える。その手前にあるのは、風間建築事務所の特徴でもある幅1.8mの造作洗面台。

これまでは木製天板と洗面ボウルを組み合わせた洗面台をつくってきたが、今回のS邸の洗面台では初めてボウル一体型の天板が採用された。

木製天板が持つ独特の味わいはないが、ボウル一体型の天板はすっきりとしたデザインとメンテナンスのしやすさが特徴だ。

キャビネット部分はこれまでの洗面台と共通で、便利なティッシュの取り出し口付き。正面の壁にはコラベルタイルと呼ばれるランタン型タイルがあしらわれており、シンプルな洗面台のアクセントになっている。

こちらの洗面脱衣室は、キッチン側と廊下側の2つの入口があるためアプローチもスムーズだ。食事の支度と並行して物干しをするのに都合がいいだけでなく、リビングやSさんの部屋とも短い距離で行き来できる。

 

家族みんなの書庫がある2階ホール

1階と2階をつなぐ階段は家の中央のリビング内にレイアウト。

それにより、自然とリビングに家族が集まるように設計されている。踏板と蹴上げの断面がきれいにつながったジグザグの階段も風間建築事務所が得意とする意匠。

階段を上り下りする日常の所作までもが美しいデザインの一部になりそうだ。

家の中央に階段を配置することで、上下階がスパッと分断されることを防げるが、一方で階段周りへの光の流入が減るという課題がある。それをクリアするため、階段を登り切った先の天井にトップライトを設けている。

筒状の空間を通り抜けてくる光は周囲をムラなく明るくするのではなく、キュッと絞られた印象的な明かりとなって降り注ぐ。

2階にあるのは、書庫と3つの個室、ミニキッチン付きの主寝室。それらが階段を中心に配されており、階段を上がってすぐの場所にはオープンな書庫がある。

「建て替えのタイミングでだいぶ捨てましたが、小説をたくさん持っていたので書庫をつくってもらったんです」とSさん。

大容量の書庫にはSさんの蔵書だけでなく、お孫さんの絵本が並んでいたり、家族全員のライブラリーになっている。

階段のすぐそばの部屋は子世帯の主寝室。バルコニーに面した8.5畳の寝室に4畳の趣味室が隣接しており、趣味室の造作デスクから主寝室を眺められる設計になっている。

「ここのデスクは私が勉強をするのに使ったり、妻が裁縫をするのに使ったりしています」とKさん。三角形の開口部などに、さり気ない遊び心も見られる。

趣味室内には冷蔵庫やミニキッチンが備えられており、寝室は子世帯のセカンドリビングとしても使えるようにしている。

主寝室の窓の外は3畳のバルコニー。取材時は雨上がりで少しデッキが濡れていたが、深い軒で守られているため、濡れるのは外側の一部分だけ。ルーバーでしっかり目隠しされているため、ここに椅子を置いて読書をしたり、寝る前にお酒を飲んで過ごしたりするのも良さそうだ。

 

耐震等級3。安心の性能も備えた長期優良住宅

新しい家になり、断熱性能も大幅に改善された。

「建て替え前は部屋ごとに暖房をしていたので、廊下に出ると寒かったんです。新しい家は真冬でも暖かいですし、床暖房が入っていて快適に過ごせますね。足元から暖まるので冬でも裸足で過ごしています。それから、窓を閉めると外の音がほとんど聞こえないことに驚きました。線路がすぐ近くにありますが、踏切の警報音も電車の音もほとんど聞こえなくなりました」(Sさん)。

耐震等級は最高等級の3で、長期優良住宅の認定も取得。しっかりとした性能を担保しており、長く安心して暮らすことができそうだ。

「息子夫婦と孫たちと同居するようになり、早寝早起きの習慣がつきました」とほほ笑むSさん。庭を眺め、季節の風を楽しめる住まいには、どこかほっとする時間が流れている。

 

S邸
新潟市秋葉区
延床面積169.71㎡(51.34坪)、1階95.60㎡(28.92坪)、2階74.11㎡(22.42坪)
設計・施工 株式会社 風間建築事務所

写真・文/Daily Lives Niigata 鈴木亮平

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